食後の血糖値上昇を抑える アーモンド食後の血糖値上昇を抑える アーモンド

  • アーモンドの特長
  • 検証・実験レポート

栄養価に優れたアーモンドの新たな摂取法は、“食べる”から“飲む”へ。

ビタミンEをはじめ、アーモンドは、栄養素が豊富に含まれる“栄養の宝庫”。

1955年、「アーモンドグリコ」を発売し、約60年にわたって日本に“栄養の宝庫・アーモンド”を広く普及させたのは江崎グリコである。「1粒で2度おいしい」。当時ほとんど知られていなかったアーモンドは、このキャッチフレーズとともに、全国に浸透していった。
アーモンドは、ビタミンE・食物繊維・オレイン酸などが、多く含まれている。
とりわけ注目したいのは、ビタミンEの多さだ。体の若さを保つとされるビタミンEの含有量はゴマの約300倍にも及び、食品のなかではトップクラスである。

アーモンドに含まれる代表的な栄養素
「ビタミンE
 (α‐トコフェロール)」含量比較
「食物繊維」含量比較 「オレイン酸」含量比較
出典/日本食品標準成分表2020年版(八訂)
「ビタミンE
 (α‐トコフェロール)」
含量比較
「食物繊維」含量比較
「オレイン酸」含量比較
 
出典/ビタミンE・食物繊維「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
オレイン酸「五訂増補 日本食品標準成分表 脂肪酸成分表編」

しかしアーモンドを毎日一定量以上摂ることは、意外と難しい。最たる壁は、その硬さだ。アーモンドは、とりわけ中高年を中心に人気は高いが、中高年になればなるほどその硬さが摂取をしづらくさせている。食べると口の中が乾くということも、一度に多くを食べられない一因だ。

アーモンドと他食物の硬さ比較

(方法)アーモンド、きゅうり、りんご、せんべいの硬さを、レオロジーテスターを使用して測定した。きゅうりとリンゴは測定に適切な大きさにカットして測定した。各サンプルが破断するまでの最大荷重を各サンプルの硬さとした。データは5サンプルの平均値で表した。

牛乳、豆乳に次ぐ第3のミルクといわれる“飲むアーモンド”。
先行市場アメリカでは、ついに「豆乳」を超える人気に!

そこで注目されているのが、“アーモンド飲料”である。
アーモンド飲料は、先行市場であるアメリカでは、ここ数年急激な売上の伸びを示している。2000年代後半までは、健康意識の高い一部の人たちから支持される健康嗜好品に過ぎなかった。しかし、2013年には、ナッツベース飲料(そのほとんどがアーモンド飲料)が豆乳を上回る販売数を記録している(※)。

※アメリカにおけるナッツベース飲料(アーモンド飲料)と豆乳の売上

●ナッツベース飲料4億9,700万ドル(前年比51%増)

●豆乳4億800万ドル(前年比12%減)
[2013年8月3日締め52週の売上/SPINS Nielsen調べ]

乳アレルギー・大豆アレルギーのある人でもOK!
目指すは“牛乳の代替品”としての日常への浸透 。

日本でも、アーモンド飲料人気は高まってきている。その理由には、牛乳や豆乳を苦手とする人が多いことも挙げられている。
牛乳は、「飲むとお腹がゴロゴロする」と感じる大人も多い。これは、日本人には乳糖不耐症(※)
が多いため。欧米人に比べ、実は牛乳が体に合っていない日本人にとっては、アーモンド飲料は、新たな牛乳代替飲料となる。
豆乳も同様だ。たんぱく質源としては優秀だが、その味に不満を持つ人も少なくない。乳アレルギーや大豆アレルギーのある人でも飲める飲料、アーモンドの豊富な栄養素を摂取できる飲料、それがアーモンド飲料の人気の理由だ。

※乳糖不耐症 おもに小腸などで、乳糖(ラクトース)を消化する酵素(ラクターゼ)が減少して生じる諸症状。多くの場合、消化不良や下痢などの症状を呈する。
ラクターゼが減少したところに、牛乳などの乳糖を含んだ食物が摂取されると、消化しきれずに腸管の中に乳糖が残り、乳糖不耐症の諸症状を起こす。
大量に乳製品を摂取してきた欧米系民族とは異なり、一般の日本人の大人の腸内には、ラクターゼの分泌が少ないことが知られている。

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