高純度・均質形状・ナノサイズの「バイオグリコーゲン®」を工業化
保湿・美肌効果のあるスキンケア化粧品を開発
肌の中のグリコーゲンは加齢により減少するため、グリコーゲンには美肌効果もあるのではないか?グリコーゲン研究を続ける江崎グリコでは、研究を続ける中で、その可能性についても早くから仮説が立てられていた。研究の結果、独自開発されたのがバイオグリコーゲン®である。
これまでのグリコーゲンは、カキなどの自然物から抽出していたため、由来によって純度・形状・サイズにはばらつきがあった。このバイオグリコーゲン®は、植物由来原料から独自開発した新酵素を使って工業的に合成した、高純度で均質形状に設計されたナノサイズのグリコーゲンだ。江崎グリコで調べたところ、バイオグリコーゲン®は三次元表皮モデルの角質内の奥まで浸透することが確認されており、それによって、乾燥した肌にうるおいを与えることができる。
角層水分量に対するバイオグリコーゲン®の効果
- 【試験期間】
- 10月17日〜11月17日
- 【被験者】
- 45〜59歳までの20名
- 【デザイン】
- プラセボ対照二重盲険試験
- 【サンプル】
- バイオグリコーゲンR配合品 or プラセボ品
- 【塗布方法】
- 1日2回、半顔塗布
(右:バイオグリコーゲンR、左:プラセボ)
ヒアルロン酸産生に対するバイオグリコーゲン®の作用
- 【実験方法】
- 3次元表皮モデルに2%(w/v)のバイオグリコーゲン®を24時間処理したのち、凍結切片を作製した。ビオチン標識したヒアルロン酸結合性タンパク質を用いてヒアルロン酸を蛍光染色し、共焦点レーザー顕微鏡で観察した。