腸内細菌研究は、江崎グリコの糖質研究に並ぶ研究領域
糖質と並んで、江崎グリコの大きな研究領域となっているのが、おなかの健康を守るための研究だ。この領域の研究の中で生まれたのが、江崎グリコ独自の「ビフィズス菌BifiX®」(ビフィズス菌GCL2505株。正式名称/Bifidobacterium animalis ssp. lactis GCL2505)である。“Bifi”には「ビフィズス菌」、“X”には「まだ見ぬ」「未来への期待」という意味が込められている。この「ビフィズス菌BifiX®」は、グリコグループが保有する乳酸菌・ビフィズス菌約1万株という膨大な菌株の中から選び出された、健康なヒト由来のビフィズス菌だ。
他のビフィズス菌との最大の違いは、生きて腸まで届き、おなかで増えること!
同じビフィズス菌を名乗っていても、菌によって個性があり、それぞれに働き方は異なる。一般的なビフィズス菌と江崎グリコの「ビフィズス菌BifiX®」の大きな違いには、次の2点が挙げられる。
- ①胃や小腸を通過する時に酸に負けず、生きて大腸まで届く
ビフィズス菌は乳酸菌よりも酸に弱い。仮に外から摂取しても、大腸に到達する前に、胃酸等で死滅してしまう数も少なくない。しかし、江崎グリコの「ビフィズス菌BifiX®」は、酸に対する耐性が強く、生きて腸まで届くことができる。
- ②摂取数の10倍以上に、おなかで増殖できる特性を持っている
江崎グリコの「ビフィズス菌BifiX®」のもう一つの特長は、生きて腸まで届くだけでなく、腸まで届いたうえで、増殖することである。
江崎グリコ独自の「ビフィズス菌BifiX®」は、
生きて腸まで届き、おなかの中で増える。
「ビフィズス菌BifiX®」入りのヨーグルトを昼食後に1回食べてもらい、その後1週間の便にどれくらいその菌が見つかるかを調査
(対象:26〜40歳の成人男性9名 200億個「ビフィズス菌BifiX®」が入ったヨーグルトを摂取)
Ishizuka et al. J Biosci Bioeng. 2012, 113, 587-591.
「ビフィズス菌BifiX®」と一般的なビフィズス菌を、ヒトの腸内に存在する生育阻害物質(二次胆汁酸)を入れた培地で培養して増殖スピードを比較。「ビフィズス菌BifiX®」は一般的なビフィズス菌と比較して増殖スピードが速いことがわかる。
※一般的なビフィズス菌 : B longum JCM1217T
健康なボランティアにおなかで増える「ビフィズス菌BifiX®」、一般的なビフィズス菌または乳酸菌、いずれかが入った飲料を毎日飲んでもらい、おなかの中のビフィズス菌数を比較。
※富塚ら. 第67回日本栄養・食糧学会. 2013年5月26日. より改変
生きて腸まで届き、かつ、おなかで増える能力が優れている「ビフィズス菌BifiX®」を摂取すると、おなかのビフィズス菌が多くなり(腸内環境が改善され)、さまざまな作用が期待される。
生きて腸まで届き、かつ、おなかで増える能力が優れている「ビフィズス菌BifiX®」を摂取すると、おなかのビフィズス菌が多くなり(腸内環境が改善され)さまざまな作用が期待される。